バランガイ・オフィスでバランガイ・クリアランスを取得する

フィリピンに移住すると住所の証明に何かと不便をするわけですが、その中でも結構頻繁に求められるのが、バランガイで発行されるBarangay Clearanceだと思います。これは市役所で発行されるものとは違い、簡単に言えば日本の町内会より強い権限を持つ町内会みたいな行政区分の長が発行するもので、やっぱり公的書類としてフィリピンでは広く通用します。ここでややこしいのがバランガイによって呼び方や必要書類が少し異なる点です。

今回マカティのサン・アントニオというバランガイに住所変更のためのCertificate of Residenceを取得しに行ったのですが、サン・アントニオではCertificate of Residenceという書類を発行しておらず、全てBarangy Clearanceという名前で、その内容を書き換えるという仕組みでした。しかもバランガイによってCertificate of Resicidencyという名前にしていたり、Barangy Clearanceと言えば無犯罪証明書に等しい書類と考えて、外国人への発給を渋るというパターンもあります。お住まいのバランガイ・オフィスで必要な書類の内容を説明するのが一番確実だと思います。

なおサン・アントニオ・バランガイはFacebookページを持っているので、事前にMessengerで問い合わせをしました。日曜日にも関わらず丁寧に必要書類を返信してくれました・・・タガログ語で。

英語でメッセージをしたのですが、全てタガログ語で返ってきたので、改めて英語で外国人であること、パスポートの他に住所の証明として電気代の支払い明細とかコンドの契約書を持っていったらいいかの旨を聞いたところ”Pakidala na lang po(持ってきてね)”とタガログ語で返信が。ということでタガログ語で”salamat ng marami”と返しておきました。確かにホセ・リサールは”Ang hindi marunong magmahal sa sariling wika, masahol pa sa hayop o malansang isda.” (自分の言葉を愛さない人は獣や臭い魚よりも質が悪い)的なことを言ってますからね。かく言うホセ・リサールはスペイン語でたくさん本を書いていますが。

ということで、事前に必要書類が分かったのでバランガイ・オフィスへ行ってきました。

マカティのきらきらしたイメージとは全然違い、とてもローカルな雰囲気がする場所の、とてもローカルな感じがする建物でしたが、とんでもないくらい働いている人たちは親切でした。

今回、僕はコンドの契約書、メラルコの領収書、ACR I-Cardとパスポートを持っていき、なぜBarangy Clearanceが必要なのかを伝えたところ、15分くらいで発行してくれました。

内容に使用目的がはっきりと書かれているので、他のために使うことができないので、使用目的はしっかりと明確に伝えるようにしましょう。料金は1通300ペソで領収書もきちんとくれました。

この証明書があれば色々と捗るので、そのお話は別の日にでも。

それでは。

2025年4月更新

別の用事でBarangay Clearanceを取りに行ったのですが、同じ書類で25ペソでした。受付のおばちゃんが同じ人だったので理由を聞いたところ、初めのは登録費用が入っていて、以降は25ペソで発行可能とのことでした。

この記事を書いた人
2024年3月にフィリピンに移住しました。毎日がチャレンジですが、そこそこ幸せに生きてます。メガネ属性に弱い。