フィリピンの現地採用のソーシャルランキング。

現地採用としてフィリピンで働いていると「給料って低いんでしょ?」などなど他人の財布が気になる系の質問がされますが、端的に言って日本円での給料と比べれば低くはなりましたが、生活のランクは圧倒的に上がりました。というかフィリピンに住んでるのに日本円に比べる必要がないんじゃないのかなというのが本音ではあります。

最近、昇給+嬉しいことに毎月の言語ボーナスも上がったので月給としては日本円にして30万円以上になりました。そこで僕も気になるのが「フィリピンでのソーシャルランキング」です。貧困層とか富裕層とか、そういう感じで僕が一体どこに属しているのか、という話です。そんなの気にしたって仕方がないんですけど、好奇心には勝てません。

ということでフィリピンの統計局のデータから年収(世帯収入)に基づいたソーシャルランキングをまとめてみたいと思います。

フィリピンのソーシャルランキング

Philippine Statistics Authorityが月一年の世帯収入に基づいて富裕層なのか、中間層なのか、そういうデータを公表しています。2022年までのデータしかないので、そのデータに基づいて整理したものが下の表になります。

世帯収入/年(PHP, Chua作成)

マス層ローミドル層アッパーミドル層富裕層
~151,936151,936~491,068491,069~1,956,5001,956,500~

ちょっと年だと分かりづらいので、月に計算し直したものが下の表です。

世帯収入/月(PHP, Chua作成)

マス層ローミドル層アッパーミドル層富裕層
~12,66112,661~40,92240,922~163,041163,041~

しばしば耳にする「フィリピンでは月10万円あれば生活できる」というのは、2025/3での為替で言えば38,643ペソですから、フィリピンで言えばローミドル層の生活と言い換えることができます。ローミドル層の生活と言えば、カレンダリアでの食事がメインで、洗濯機をぎりぎり持てるか持てないかくらいで、マカティやBGCのコンドミニアムに住むことは現実的ではありません。セブくらいならITパークを外せばコンドミニアムに住めるかな~くらいのレベルですね。まず日本食を毎週食べたり、日本食材を買って日本みたいな生活を維持するは難しいレベルと考えていいと思います。これが配偶者との二人ぐらしなら、まずマカティやBGCでの生活は不可能と言ってもいいと思います。まず子育ては不可能と言ってもいいと思います。セブのダウンタウンでローミドル層の収入で子どもを育てるというのは、日本に帰国するのも検討した方がいいと僕は思います。と言っても僕は日本に戻りたくない派なので、日本に戻るくらいなら、いかに収入を上げられるのか考えて実践する生活を選びます。

えー、僕の前の月収はアッパーミドルの中間より少し上から、一気に上位層に入ったくらいの給料になりました。これは世帯収入なので、僕が仮に僕のチームのフィリピン人と結婚したら富裕層の仲間入りになって、めちゃくちゃ生活は楽になります。チームメンバーはほぼ20代前半、かわいい新入社員の女の子も僕よりも低いとは言え、一人でアッパーミドル層の給料をもらっています。そう考えると僕のチームにいるフィリピン人って高収入で富裕層に近い層なんですよね。この層になると、まず借金の話はありませんし「フィリピン女性に騙された日本人男性」が語るようなフィリピン人に全く出会うことがありません。いい表現ではないかもしれませんが、その手の話をしている人というのは、その層のフィリピン人としか接していないとも言えます。フィリピン人の悪口を言う人は、その手のフィリピン人としか接していないのに一般論化している、少し可哀そうな叔父様くらいに思っておくのが良いような気がします。フィリピン人は働かないというのも僕の会社に限っては「ほぼあり得ない」です。

ということで色々と脱線しながら綴ってきましたが、世帯収入から移住後にどのような生活ができるのかを知るというのも大切な気がします。年金が3万ペソしかないのにアッパーミドル層の生活をすれば破綻するのは当然ですし、配偶者が「家を建てたい」と言って500万ペソ要求してきたというのも、例えば配偶者の世帯年収が仮にローミドル層の出身だとしたら、それが彼らの10年分の世帯収入に該当するわけで、本当に援助すべきなのかどうなのか、いい指標にはなるんじゃないでしょうか。ちなみに500万ペソあれば、コンドミニアムの過剰供給で有り余っている今なら、マカティの外れにあるコンドミニアムの一室くらいは買えます。地方のバンブーハウスなら、その10分の1くらいで建ちますから、自分がATMにされていないを知るためにも世帯収入の把握は大切だと思います。

現地採用も悲惨な話ばかりではないという一例として、移住の選択肢として現地採用いかがでしょうか。

この記事を書いた人
2024年3月にフィリピンに移住しました。毎日がチャレンジですが、そこそこ幸せに生きてます。メガネ属性に弱い。

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