シンガポールの世界で一番安いミシュラン飯で知られていた「ホーカーチャン」がマカティには2店舗あります。Glorietta3とOne Ayalaという近い距離に何で支店を出したのか分かりませんが、職場から近いので重宝しています。「元」と書いたのは2021年のミシュラン・ガイドから名前を消していたので「元」としていますが、看板ではまだまだミシュラン飯ということを全面的に押しています。
One Ayala
Glorietta3
もちろんホーカーチャンに行ったらSoya Sauce Chicken Rice(198ペソ)を食べるのは鉄板でしょう。ふわふわの鶏肉と香ばしい皮は一度食べたら病みつきです。この値段でこのクオリティ!?となるかもしれませんが、シンガポールのお店と比べると、ちょっと骨の部分が多いケースが多いのが残念です。
ちなみにSoya Sauce Chicken riceのセットメニューには飲み物とワンタンスープがついて280ペソです。
あくまでシンガポールのホーカー(屋台が集まった施設)のお店ですから、すごくラグジュアリーな感じなのを想定していくと、ちょっとがっかりするかもしれません。フィリピンではない、どこかタイとかシンガポールの廉価ごはんな雰囲気なので、そういうのが好きな人にはドはまりすることでしょう。
僕の本命はHainanse Chicken Tray A(279ペソ)です。
Hainanse Chickenは海南鶏飯(ハイナンチーファン)のことで、タイのカオマンガイと同じと言えば同じです。ごはんもきちんとしたチキンライスで「あれ?タイじゃん」となること請け合いです。個人的におススメなのが一番右下の甘い醤油・・・ではなく、その隣にあるネギ塩オイルです。これを付けると中華感がぐーんと上がって、きっと日本人の舌を大満足させること間違いなしです。個人的に和食に飢えないタイプなので比較するのはあれかもしれませんが、食べた後の満足感は日本食よりもあるかもしれません。ただ「ブチ, Buchi(胡麻団子)」の中身がピーナッツペーストなんですよね。しかも結構しっかりと甘いフィリピンの。Buchiはタガログ語ですからフィリピナイズされているのは仕方がないにしても、食後のデザートとしては、大満足を結構がっかりさせるレベルまで甘いです。これが小豆餡だったり、ほんのり甘いウベとかだったら、相対的な満足度はかなり高いと思います。ですのでBuchiは持って帰るか、どこか食べるタイミングを変えるなどした方がいいような気がします。
ということで、カレンダリア(固定式の屋台や小料理屋)やトロトロ(台車の屋台)じゃなくて、ちょっと雰囲気を変えたいけど気取らないお店で、美味しいフィリピン料理以外を食べるという選択肢としては、ありありのありだと思います。