日本の運転免許証をフィリピンの運転免許証に書き換えた。

フィリピンに移住したので、日本の運転免許証をフィリピンの運転免許証に書き換えてもらいました。ケソンのライセンシング・センターに午前10時くらいにいけば、当日中にプラスチックの立派な運転免許証が貰えます。ただ曜日によって混み具合が違うので、午前10時だと遅い場合もあるとは思います。早く行くに越したことはないので、早めのお出かけをおススメします。

フィリピンで運転免許証を持つ2つのメリット

フィリピンで運転する予定はなくても、そのメリットはやっぱり大きいと思います。大まかにフィリピンの運転免許証を持つメリットは2つあると思います。

  • 1つ目は身分証明書としての力が強い点です。

例えばACR-I Cardのステータスがツーリストだと基本的に現地の銀行で口座開設することは無理とは言えないにしても困難です。一方で、フィリピンの運転免許証を持っていると驚くほど簡単にフィリピンで銀行口座開設ができてしまいます。運転免許証はかなり身分証明書としての力が強いので、フィリピンに移住したからには持っておくと色々と捗るでしょう。

  • 2つ目は合法的に運転できる点です。

マカティやBGCに住んでいれば市内の移動は基本的にバスで十分ですし、ちょっと遠出するならMRTがあるので自動車やバイクなどは必要ないかもしれませんが、やっぱり自分で自由に行動できる手段を持っていると自由度が遥かに違います。それに運転免許証を持っておくと、ちょっとした田舎でバイクをレンタルする時にも使えたりと便利なのは間違いないと思います。

必要な書類

  • 日本大使館で翻訳してもらった運転免許証の英文翻訳書
    普通自動車免許と普通自動二輪免許を持っているので、その二つの免許を持っている旨が翻訳されています。マニラの大使館で午前中に頼んで翌日の午前に発行されました。
  • 日本の運転免許書のコピー(表裏)
  • ACR-I Cardのコピー(表裏)
  • パスポートの顔写真の部分のコピー
  • パスポートの最新入国日スタンプのページのコピー
  • ビザ延長した際に発行された全てのレシートのコピー
  • 上のレシートの原本
  • LTOのポータルサイトへ事前登録
  • メディカルチェックの結果
    事前にLTO近くの診療所で受けておくと、いちいちLTOと診療所を往復しなくて済みます。どこも500ペソのフィックス・プライスでした。

メディカルチェックはLTOの北のChowkingの2階にたくさんあります。

基本的にフィリピンに三か月以上滞在していないと運転免許証の書き換えは受け付けてくれないみたいなので、事前にビザを3か月延長しておくとスムーズです。なおビザの延長はマカティのエクステンションでは長期のビザ延長ができず、イントラムロスの本局じゃないと長期のビザ延長はできないと言われました。

ライセンシング・センターの場所

僕はケソンのライセンシング・センターまで出向きました。マカティならサンフアンのライセンシング・センターでも可能だという話を西欧人の友人から聞きましたが、僕は挑戦する度胸がなかったので実績のあるケソンのライセンシング・センターまで行きました。

実際の流れ

基本的に少しでも英語が話せれば何も難しいことはありません。フィクサーがたくさん入口にいますが、本当に簡単な英語で済みますし、取って食われるわけでも怒鳴って怒られるわけでもないので、自分で挑戦した方がいい経験になると思います。

まずライセンシング・センターの門を入った右側に運転免許の申請の書類をくれる小屋があるので、そこで書き換え用の書類をもらいます。書き換え用と言っても書式は同じなので、自分が何を運転したいのか伝えたら、受付の人がなんか色々書いてくれます。

いい写真がなくて申し訳ないですが、男性の後ろに書類をくれる小屋があって、その奥を右に行ったらライセンシング・センターがあります。警備員の人にドライバーズライセンスのコンバージョンと言えば、笑顔で案内してくれるので恥ずかしがらずに聞きましょう。

ライセンシング・センターに入ったら、まず書類を入口の受付のお姉さんに渡して受付番号をもらいましょう。しばらくすると「何番さん、窓口何番に来てね」って英語でアナウンスが流れます。まずは書類の確認なので、ACR-I Cardなど原本を求められるので準備しておきましょう。ここでLTOのポータルサイトに登録しているかの確認もされるので、事前に登録しておくと驚くほどスムーズに書類の確認が終わります。

書類の確認が終わると「隣の窓口で申請代を支払ってね」と案内されて、自分の受付番号が呼ばれるまで待ちます。免許代などのレシートは免許証が発行された時に全てきちんと貰えますので、絶対に窓口で「レシートだせ!ぼったくってるんじゃないか!」など揉めるのは止めましょう。そんな日本人がいたって聞きました。神経質になる気持ちは分かりますが、外国人ということを忘れないようにしましょう。不安なら近くの人に「いくら払いました?」って聞けばいいですし、確か窓口に値段が書いてあったと思います。

申請代を払うと実地試験があります。僕はライセンシング・センターから歩いて5分くらいの自動車の検査センターで行いました。

検査場に行ったら暇そうにしてる人たちがたくさんいるので、「practical examに来たよ~」と言ったところ「あっちで座ってて」って言われ、5分くらいしたら教官が来ました。

まずは自動二輪ですが、基本的にタガログ語しか話せない教官ですが、頑張って英語で話してくれます。好きなバイク乗ってねって言われて、まっすぐ走って、Uターンして戻って終わりです。マニュアルのバイクに久しぶりに乗りましたが、やっぱりバイクいいっすよね。

次に自動車ですが、マニュアルの軽自動車でした。検査場を出て左に曲がって、坂道発進して、もう一度左に曲がって、もう一度左に曲がって検査場まで戻ってきて終わりでした。「片手運転に加えて、乗車前の安全確認など全くしてないから落第だけど、自動車に乗る時は安全確認と片手運転しないことを誓えるか?」って聞かれたので、もちろん「Yes sir」と答えたら「今回は特別に合格にしといてあげる」ということで無事に合格でした。

その合格の書類を持ってライセンシング・センターに戻って、指紋採取と写真撮影などの自分の番号を呼ばれるまで待ちます。この段階で1時間半くらいでした。

・・・ただ免許証の発行までが長かったです。たぶん3時間くらい待ったと思います。が、待った甲斐もあって晴れてプラスチックの立派な運転免許証をゲットしました。帰る時に警備員のおっちゃん達が「免許取れたんか!おめでとう!」って言ってくれたのが嬉しかったです。警備員さんに挨拶して損することは何もないので、気さくに挨拶しておくと本当にいろいろと親身になってくれたりします。

費用

2024年の段階ですが、僕のレシートの金額はこんな感じになってます。

  • 申請代・・・100ペソ
  • 自動車の実地試験代・・・200ペソ
  • 自動二輪の実地試験代・・・30ペソ
  • ライセンス代・・・585ペソ
  • 書き換え代・・・100ペソ
  • 合計・・・1015ペソ

ということで

初めての経験なので緊張するかと思いますが、簡単な英語で十分ですし、恥ずかしがらずに警備員さんなどに聞けば親切に教えてくれます。この記事が日本の運転免許証をフィリピンの運転免許証への書き換えの挑戦の一助となれればと思います。

この記事を書いた人
2024年3月にフィリピンに移住しました。毎日がチャレンジですが、そこそこ幸せに生きてます。メガネ属性に弱い。